理想は頼れる看護師、現実は頼りない看護師

30代女性からの投稿
産婦人科3年、婦人科1年

総合病院の産婦人科で3年勤務後、服飾関係の仕事に就きたく、専門学校へ通いながら婦人科クリニックのパートなどをし、現在アパレル企業に勤めています。

自分の仕事だけで余裕がない看護師

私が勤めていた病院は、普通の産婦人科とは違い、患者さんはハイリスク妊娠の方が主でした。
学生時代には聞いたこともない病気や状態になっている人の妊娠、出産に対応するため、患者さん本人だけでなく胎児の管理も重要でした。
胎児が病気の場合もあり、胎児治療も行われていました。
本当は産婦人科ではなく、小児科希望でした。
小児科がある総合病院で、実家と同じ県内の病院を何ヶ所か採用試験を受けて、公務員になれるので公立の病院に決めました。
入職した時は、テキパキ仕事ができるかっこいい看護師になりたかったです。
「ナースのお仕事」の主任みたいな、冷静な判断ができる頼れるナースが憧れでした。
しかし現実は、頼りない看護師でした。
自分の仕事でいっぱいいっぱいで、余裕がなかったです。
採血やルートキープなどの技術はそれなりにソツなくこなせていたと思います。
長期入院の患者さん達の間で看護師ランキングが作られていたそうで、採血の上手さで2位だったのだけは自慢です。

理想と現実のギャップを埋めることができず看護師から転職

理想の看護師と、現実の自分の壁を乗り越えることができず、私は退職しました。
自分の想い描く看護師像と、その時の自分との落差が大きく、自分のキャパでは対応できないと気付いたのが就職してから3年目でした。
人を助けるには、自分に余裕がないと無理で、余裕を持ち続けるには自分のキャパが狭すぎて、すぐいっぱいいっぱいになってしまっていました。
ストレスを溜めやすい性格も手伝って余計に無理でした。
人を助けるよりも、ものを作って自分の世界に没頭できる仕事のほうが向いているとその頃気づき、今では転職してよかったと思います。
また、その当時の師長との相性が最悪でした。
看護師としての働きやすさは、師長で決まると言っても過言ではありません。
管理能力のない師長に変わると、勤務の組み方もひどいことになるし、有事の対応の仕方が後手後手になって頼れないです。
その結果、スタッフの負担が増えて余裕がなくなり、軋轢を生んで大変です。
さらに、頼れる主任や師長はごく一部と、入職してから知りました。

将来の看護師像を明確にもつこと

看護師になるのが夢!という方に今一度、看護師になってなにがしたいか、どんな風になりたいかを考えて欲しいと思います。
想像以上に看護師の仕事は気力体力をガシガシ削り取っていきます。
笑顔で患者さんに接し続けるのが難しい日も出てきます。
そんな時になんのために看護師になったのかが明確であれば乗り切れると思います。
漠然と、ナースのお仕事の主任みたいになりたいな、ぐらいでは続けるのは厳しいです。
小児科に勤めている友人は、子どもの元気な笑顔を見るために、福祉施設の看護師をしている友人は、お年寄りと接することが好きで元気で毎日いて欲しいから仕事を続けているそうです。
技術を高めて高度な集中治療室勤務にやりがいを感じている友人もいます。
看護師を続けるには、性格的に合う合わないというのも大きいですが、将来自分がどうなりたいかの目標があればどうにかなると思います。